ヨガにおける「経験」

ヨガの教えのなかで、とても重要なもののひとつに「経験」があります。
あまたあるヨガ的な考え方のなかでも、わたし自身すごく納得できて、一番実感できてるものかもしれません。


人は、見たり聞いたりやったことがないこと=経験したことがないことには、必ずと言っていいほど不安や焦りといったマイナスな考えが浮かんできて、心を乱されます。ヨガが目指しているのは、『心が安定して乱されることなく、穏やかな状態であること』なので、こういうものは少しでも無いほうがいいわけです。
じゃあ、こうした不安や焦りから解放されるためにはどうすればいいのか?


その答えは一つ。「経験」してみること。


経験することだけが、心を乱す要因を取り除いてくれる唯一の方法だと、ヨガでは考えます。

経験してないことは誰だって心が乱されるし、不安にもなります。

だってわからないし、知らないから当たり前。

でも、それを経験したらどうなるのか?
もう知ってるので、そのことで「わからないからどうしよう?!」となることはなくなりますよね。
つまり、ヨガで言う「安定して穏やかな心の状態を乱す要因」がひとつなくなるっていうことです。


だから、不安や焦りや心配は、経験することでしか乗り越えられないし、逆にいろんな経験をすればするほど、乗り越えられるようにもなるっていうことなんです。


私たちを心を乱すものって、たいてい「もし~になったら」「もし~にならなかったら」って、もしもの未来のことばっかり。
でも、それってだれにもわからないんです。
失敗するか、うまくいくかはわからない。
なるようになるかもしれないし、ならないかもしれない。

当然のことながら、明日生きてる保障だってないわけで(笑)。


どんなことも自分がやってみなきゃわからないんです。成功か失敗か、正しかったのか間違ってたのか、わかるのは経験したあとだけ。

だから、やる前からそこにこだわる必要はないんです。


経験しないものが多ければ多いほど、心が乱されるのであれば、やってみるしかない。

結果がどうであれ、やったことで何かは得られる&わかるのであれば、それって正解ですよね。


こんなふうに、ヨガでは「経験すること」をとても大切にします。


そう考えてみると、ヨガを学んでから、知らないうちに自分がいい意味で大雑把になったことに説明がつくんです。

「わからないこと気にしてても、時間と労力もったいないし、どうせわかんないんなら考えなくてもいいんじゃない?」と思えるようになったんです。
やる前からいろいろ気にして考えること自体も、不毛だなと。


もちろん、そうは言っても仙人ではないので(笑)、日々小さいことに凹んだりイライラしたり、将来に不安も感じます。

自分がやってることが合ってるのかどうか、心配に思うこともあります。

でもそういうときに、すぐ「考えても無駄だよー経験するまではわかんないんだから」

「自分がやってることは全部正解。だって経験しなきゃ正解か不正解かわからないんだから」

っていう声がどこからか聞こえてくるんですよね。


経験せずにわからないままずっと不安に思っているか、とりあえず経験してみてその経験値を手に入れるか。

難しくなんて考えなくていいんです。単純にどっちが楽しいかってことだけ。

後者のほうが、ずっと楽しいんじゃないかなと思うのです。


▲留学という「経験」はとてつもなく楽しかった:Baguio@philippines

triplelien

YOGA×Trip=Special life 毎日の生活に、ヨガと旅のエッセンスで豊かな人生を!

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